【コールドブリュー】

英:Cold Brew / 名詞

【定義】
コーヒー抽出法の一種で、常温または低温の水を用い、長時間かけてゆっくりとコーヒー粉から成分を抽出する方法。通常、4〜24時間の抽出時間を要し、熱を用いないため“非加熱抽出”に分類される。滑らかで甘みのある風味が特徴で、苦味や酸味の角が取れた味わいとなる。


▷ 特徴と利点

  • 低温抽出により、カフェインやクロロゲン酸の抽出が緩やかになり、刺激の少ないマイルドな口当たり
  • 熱による酸化が起きにくいため、香味が安定し、保存性にも優れる
  • 水出しによるゆっくりとした抽出の過程が、甘さやコクを引き出す
  • 仕上がった液体は冷蔵保存で3〜5日ほど風味を保つ

▷ 抽出方法

手順内容
粗挽きのコーヒー粉と水(通常は1:8~1:10の比率)を容器に入れる
ラップなどで蓋をして冷蔵庫または常温で8〜24時間放置
ペーパーフィルターや金属フィルターで粉を濾して抽出完了
そのまま飲む、または氷やミルクで割るなどして提供

▷ 代表的な器具

  • 水出しポット(HARIO「フィルターインコーヒーボトル」など)
  • メイソンジャー+ペーパーフィルター
  • タップ式専用サーバー(Cold Brew Tower)

▷ その他の呼称

  • 「水出しコーヒー」
  • 「ダッチコーヒー(オランダ式水出し)」※滴下式の別種
  • 「アイスブリュー」との違いに注意(※アイスブリューは熱湯抽出を冷やす方法)

▷ 用例

・「コールドブリューは夏のカフェメニューの定番」
・「豆のフレーバーが穏やかに引き出されるので、浅煎りとの相性も良い」


▷ 関連語

→「アイスコーヒー」|「水出し」|「浸漬法」|「抽出温度」|「ボトリング」

コメント

タイトルとURLをコピーしました