読み：しーおーいー ／ 英：Cup of Excellence
【名詞】
世界各国のコーヒー生産国において開催される最高峰のスペシャルティコーヒー品評会およびオークション制度。COEに選出されたコーヒーは、その年のその国における最も優れた品質のロットと認定され、国際的な名声と高値での取引が保証される。
▷ 概要
1999年、ブラジルで初めて開催されて以来、スペシャルティコーヒーの品質向上と生産者支援を目的に、各国で継続的に実施。非営利団体Alliance for Coffee Excellence（ACE）が運営・監督を担っている。
▷ 審査のプロセス（概要）
- 国内審査員による複数ラウンドの評価（80点以上が対象）
- 国際審査員によるブラインドカッピング（審査基準に基づくスコア付け）
- 87点以上のロットが「カップ・オブ・エクセレンス」受賞となる
- 受賞ロットは国際オンラインオークションにかけられ、通常価格の数倍〜十数倍で落札されることもある
▷ 特徴と意義
- 生産者に対する正当な報酬と国際的な評価の機会を提供
- テロワール、品種、精製技術の多様性を可視化
- 購入者（ロースター・インポーター）は高品質かつトレーサブルなコーヒーを調達可能
- COE受賞歴はブランド価値の証明にもなり、継続的な関係構築の契機ともなる
▷ 主な開催国（例）
ブラジル、コスタリカ、グアテマラ、エルサルバドル、ニカラグア、コロンビア、ルワンダ、エチオピアなど。近年ではアジア地域（インドネシア、ミャンマー）でも開催。
▷ 関連用語
スペシャルティコーヒー／トレーサビリティ／カッピング／スコアリング／マイクロロット／オークションロット
▷ 用例
・「この豆は2023年のホンジュラスCOE第3位受賞ロットです」
・「COEに入賞することは、生産者にとって最大の名誉とチャンスだ」
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