【名詞】《国際資格|品質評価者|スペシャルティ認定官》
国際的なコーヒー品質評価資格のひとつで、スペシャルティコーヒーの等級認定を行う専門職。
正式名称は Licensed Q Arabica Grader(ライセンスド・キュー・アラビカ・グレーダー)。
米国の非営利団体 CQI(Coffee Quality Institute/コーヒー品質協会)が認定を行い、SCA(スペシャルティコーヒー協会)の標準に準拠したカッピング評価基準を用いる。
■ 定義と役割
Qグレーダーとは、SCA方式の官能評価(カッピング)に基づいて、アラビカ種コーヒーの客観的な品質スコアを付けることができる国際認定評価者のこと。
生豆のグレーディング、欠点の検出、フレーバープロファイルの分析、スペシャルティの判定などを厳密かつ中立に行うことが求められる。
- スペシャルティコーヒーの品質基準(80点以上)を付与できる唯一の認定官
- 世界共通の評価基準に基づくため、国際取引や産地評価に不可欠な存在
- コーヒー生産者、ロースター、バイヤー、輸出業者など多方面で活躍
■ 主催機関
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | CQI(Coffee Quality Institute)|米国本部 |
| 協力団体 | SCA(Specialty Coffee Association)、各国の認定トレーニングセンターなど |
| 対象豆 | 主にアラビカ種(ロブスタ版=Rグレーダーも存在) |
■ 試験内容
Qグレーダーになるには、6日間の集中トレーニングおよび試験に合格する必要がある。試験内容は極めて厳しく、合格率は50%未満ともいわれる。
| カテゴリ | 内容例 |
|---|---|
| カッピング評価 | SCA基準でのフレーバー、アシディティ、ボディ、アフターテイストなどの評価 |
| 感覚テスト | 香り識別、味覚識別(甘味・酸味・苦味)、トライアングルテストなど |
| 生豆グレーディング | 欠点豆の選別、欠点数カウント |
| 理論知識 | SCAカッピングスコアシートの理解、精製方法、焙煎の影響など |
すべてのテストに合格し、認定証を得て初めて「Qグレーダー」を名乗ることができる。
■ 有効期間と更新制度
- Qグレーダーの資格は3年間有効
- 期限が切れる前に再評価(Calibration)を受け、一定の精度でスコアを出せることが求められる
- 継続的なトレーニングが必要であり、「保持するだけでなく磨き続ける資格」である
■ 国際的意義
- 世界共通のカッピング言語を用いることで、生産地から消費国まで、品質評価の標準化が可能となる。
- 特に生産国においては、生産者自身がQグレーダーを取得することで、品質改善や適正価格交渉に貢献できる。
- 日本国内でも、SCAJ公認のCQIライセンス付き講習が複数実施されており、スペシャルティコーヒー業界における最高峰の資格とされている。
【関連語】CQI/カッピング/SCAスコアシート/スペシャルティコーヒー/Rグレーダー/国際標準
【類語】コーヒー鑑定士(国内)/SCAカッパー/テイスター
【分類】認定資格/官能評価者/スペシャルティ評価制度


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