【名詞】
乾燥工程に用いられる伝統的な乾燥台の一種で、主にアフリカ諸国のコーヒー生産地で広く用いられている。コーヒーチェリーや脱果肉後のパーチメントコーヒーを乾燥させるために使われ、通気性の高いメッシュ状の布や金網を木枠に張った構造を持ち、地面から一定の高さに設置される。
この構造により、チェリーや豆の下にも空気が通るため、乾燥が均一に進み、カビや発酵などの品質劣化を防ぐ効果がある。日中は天日で乾かし、夜間や雨天時にはビニールシートなどで覆うことが一般的。丁寧な攪拌(かくはん)と管理が求められ、特にスペシャルティコーヒーにおいて品質保持のために重要な役割を果たす。
アフリカンベッドは、その名のとおりエチオピアやケニアなどアフリカ地域に起源を持つが、現在では中南米やアジアの一部の農園でも高品質を目指す生産者により導入されている。


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