パルプドナチュラル(ぱるぷどなちゅらる)

【名詞】《精製方法|セミドライ製法|ブラジル系プロセス》コーヒーの精製方法の一種で、果肉を除去した後に粘液質(ミューシレージ)を残したまま乾燥させるセミドライ式プロセス。主にブラジルやインド、一部の中米地域で採用される。果実の甘みをある程度...

カッピング(Cupping)

【名詞】《官能評価|品質判定法|スペシャルティ基準》コーヒーの香味・品質を評価するための、標準化されたテイスティング手法。国際的にはSCA(スペシャルティコーヒー協会)やCQI(コーヒー品質協会)によって規格化されており、生豆・焙煎豆・抽出...

コーヒーベルト(Coffee Belt)

【名詞】《地理用語|農業気候帯|コーヒー栽培圏》世界の主要なコーヒー生産地が集中する、赤道を中心とした緯度帯の総称。赤道を挟んで北緯25度〜南緯25度付近の地域に広がる帯状の地帯であり、コーヒー栽培に適した気候・標高・降水量・土壌条件を備え...

アラビカ種(アラビカしゅ)

【名詞】《コーヒー品種|学名:Coffea arabica|高品質種》コーヒー植物の代表的な品種の一つで、世界中で流通する全コーヒーの約60〜70%を占める主要種。学名は Coffea arabica。香味に優れ、スペシャルティコーヒーの基...

シェアロースター(Shared Roaster / Shared Roasting Facility)

【名詞】《焙煎設備共同利用|ロースト支援施設|コーヒービジネスモデル》コーヒー焙煎機および関連設備を、複数の事業者や個人が共同で使用できる形式のロースト施設。独自の焙煎所(ロースタリー)を持たない小規模ロースターやスタートアップ、カフェ経営...

CSP(シー・エス・ピー)

【名詞】《教育資格制度|SCA認定プログラム|Coffee Skills Programの略称》スペシャルティコーヒーの生産から提供に至るまでの知識と技術を体系的に学ぶための、国際的な教育・認証プログラム。正式名称は「Coffee Skil...

【ナチュラル(Natural)】

読み:なちゅらる / 英:Natural(別名:ドライプロセス/Dry Process)コーヒーの精製方法の一種で、収穫されたコーヒーチェリーを果肉ごと天日干しし、乾燥後に脱殻する方式。最も古く、エチオピアやイエメンなどで伝統的に行われてき...

温度上昇率

定義:焙煎過程でコーヒー豆の温度が時間あたりにどれだけ上昇するかを示す指標。概要:温度上昇率(Rate of Rise, RoR)は、焙煎中の熱エネルギーの伝わり方を数値化する概念であり、単位は℃/分で表される。焙煎曲線の理解と設計において...

ニュートラル位置

定義:焙煎機の排気ダンパーや気流調整機構において、空気の流入・排出が偏らず基準状態となる位置を指す。概要:ニュートラル位置とは、焙煎機のダンパー操作における基準点を意味し、排気や気流を過不足なく整えるための重要な設定である。完全に閉じる状態...

【コールドブリュー】

英:Cold Brew / 名詞【定義】コーヒー抽出法の一種で、常温または低温の水を用い、長時間かけてゆっくりとコーヒー粉から成分を抽出する方法。通常、4〜24時間の抽出時間を要し、熱を用いないため“非加熱抽出”に分類される。滑らかで甘みの...

TDS(Total Dissolved Solids)

定義:TDSとは「Total Dissolved Solids(全溶解固形分)」の略で、コーヒー抽出液に含まれる可溶性成分の濃度を百分率で表す指標である。概要:TDSはコーヒー抽出液に含まれる全ての溶解固形分(糖類、酸、有機化合物、カフェイ...

フロム・シード・トゥ・カップ【From Seed to Cup】

コーヒーが栽培される「種子」から、消費者の手元で飲まれる「一杯のコーヒー」になるまでの全過程を包括的に表す語句。農業、加工、流通、焙煎、抽出の各段階を総称する言葉であり、持続可能性や品質管理の文脈において重要視される。生産者と消費者を結ぶ概...